FL STUDIOの特徴・他DAWとの使い分け

FL Studio、バージョン20でMac対応になりましたね。

以前から存在は気になってましたし、新しいツール好きなので早速DEMO。
しばらく試用して気に入り、すぐ導入しました。

私はスタジオではProToolsを使っていて手に馴染んでいるので、音源制作にもProToolsを使っていました。

ただ打ち込みにはあまり向いているとは言えず、、、。

今回のFL Studioはそんな私にぴったりのセカンドDAWでした。

使い始めて2ヶ月くらいですが、FL Studioの特徴や他DAWとの使い分けについて、個人的に感じたことをあげていきます。

導入を考えている人の参考になれば嬉しいです!!!

今回は、

をまとめてみました。

使ってみて気に入ったFL Studioの特徴

  • 起動が異常に早い(新規プロジェクトに限る)
  • オートメーションが最高
  • やはりクラブミュージック制作に向いてる
  • 良い意味であまり細かい事を考えずに作れる
  • 曲作り・アレンジにも向いている

起動が異常に早い

まずDAWとは思えないほど起動が早いです。下手すると最近のハードサンプラーなんかよりも早かったりしますね〜(笑)。

※注意
まっさらのプロジェクトを開くときに限った話で、いちど作り始めてソフトシンセやプラグインを多用しているプロジェクトは通常のDAWと大して変わりません。

使いだしてすぐ気に入った点のひとつです!

白紙の状態でソフトを立ち上げる時というのは、曲やフレーズのイメージが湧いている状態なので、とにかく忘れないうちに早く形にしたいんですよね〜。

初回以降は思いついたイメージはある程度形にしてある状態なんで、起動が遅くてもそんなには気になりません。

FL Studioが「アイディアが湧いているタイミングを大切にしている」のが分かる仕様だと思いますねー。


オートメーションが最高

オートメーションもデモで使っていて即気に入ったポイントですね〜。

気に入ったのは2点あります。

  • ポイント打っていき、ハンドルを使ってカーブを選択するスタイル
  • オートメーションもクリップとして独立している点

カーブに関しては別にProToolsでも最終的には同じ音に出来るんですが、FLのがパパっと色々なカーブで簡単に試行錯誤ができますね。

また『オートメーション』と『MIDIやオーディオ』が独立しているのも便利です。例えばサビのフレーズに書いたオートメーションをAメロのフレーズでも試すのが簡単。

曲作りやアレンジ段階ではアイデアはどんどん試したい。FLのオートメーションはそんな使い方にハマりますね〜。


やはりクラブミュージック制作に向いてる

基本的にツールというものは使い手次第なので、どのDAWでもジャンルを問わず作ることができます。

ただ私の場合、クラブミュージックの制作にやはり向いているな〜っと思いました。そう思った点をあげてみます。

  • プレイリストに並べていったクリップは全て連動しているのでLOOPミュージックに向いている
  • ステップシーケンサー&ピアノロールが便利
  • ピアノロールでのポルタメント、細かいロールのやりやすさ

エイリアス的な挙動のクリップ

ちょっと使わないと説明がわかりにくいかもしれないですが、、、

FLは例えばリズムパターンを1小節つくって、ざ〜っと曲の長さ分並べたとします。

後で曲のそのリズムパターンを変更したくなった場合、並べた1つをエディットすれば、パターン全てが変更されます。

※もちろん連動しない事も出来ます。ただ基本的に連動しているのがデフォルトです。

分かっていないと不便に感じる面もありますが、理解して使うと曲全体のドラムを変更したい場合など簡単に色々試せます。

LOOPの完成度を高める事に重きがあるクラブミュージックには使いやすい点ですね〜。

ステップシーケンサー&ピアノロール

ステップシーケンサーもはじめ要るかな〜と思ってましたが(笑)、便利です。

簡単なビートを構築する場合はステップシーケンサーで組むと早いですし、後々そのパターンを発展させたい場合でもピアノロールで開いてエディットすれば細かい事も可能です。

自分の中で使い分けルールが確定してから、より便利になりましたね。

ポルタメント&ロール

ピアノロール自体、マウスだけでも便利につかえてクオリティーが高いですが、特に気に入ったのはポルタメントとロールですね。

ポルタメントはピアノロール上で2音ノートをおいて後のノートをダブルクリックでポルタメント設定が出来ます。これはホント良いですね〜。

ただimage-line社のシンセ等でしか使えないのが本当に惜しいです、、、(笑)。

個人的にはピッチベンドに変換してMIDIや他社プラグインで使えるようになったら、そのアップデートだけにお金払ってもいいです(笑)。

ロールも非常に簡単で、例えば2小節ぶん伸ばした1ノートを選択し、16や32分音符に一発変換するコマンドがあります。最高です〜。


良い意味であまり細かい事を考えずに作れる

曲作り・アレンジにも向いている

FL Studioをはじめて使った時は、オーディオの管理だったり、プレイリストでの自由度だったり、トラックの紐付けの自由度だったり、、、
で、いろいろな管理的な部分(左脳的な)が分かりにくい・甘い印象だな〜っと思いました。

ただ少し使っていくうちにFLの場合、そういった細かいこたぁ〜いいんだよっ(笑)的な感覚が強くなってきて、FLを使う時は右脳・感覚のみでいくことにしましたね(笑)。

そっちの方が自分の使い方にはあってましたし、FLの気質ともあっている気がしますね。

曲作りやアレンジにも向いているという部分も上にあげた内容からわかってもらえるかと思います。

ProToolsとの使い分け

上に書いたように私の場合、FLは非常に直感的というか右脳のみで使うとしっくりくる…異端児なDAWでした(笑)。

ProToolsとは完全に方向性が違っていたので、使い分けは明確でしたね。

  • 打ち込みや攻めの編集はFL
  • 録音・mix・エンジニア的編集はPT

録音やMixに関しては、


  • ProTools慣れている点
  • 波形編集は個人的にProToolsが1番使いやすい
  • エンジニア視点になるMix作業は左脳的な感覚もDAWにほしい

こういった点からProToolsで行っています。

ただ現在の音源制作、特にクラブミュージックを作る場合などは、録音やMixも境界がはっきりしない部分があります。

その辺りも下記の使い分けをみてもらえれば、何となくどういったポイントで私が使い分けているか分かってもらえるかなと思います。

●長尺の録音、ボーカルや生楽器をトラックにのせたいケース

FLでオケの打ち込み。

マルチ書き出し後ProToolsである程度Mix。

ボーカル録音、そのままmix。完成に!

トラックに2小節LOOPの生演奏(例えばベース)を入れたいケース

FLで基本の打ち込み。

基本の4小節を2mixで書き出し、ProToolsへ。

ProToolsでベースを録音し、4小節書き出し、FLへ。

再度FLでエディット・アレンジ。

マルチ書き出し後ProToolsでMix。完成へ。

私の場合、

エンジニアの領域はProTools、
クリエーターの領域はFL Studio、

というイメージでの使い分けが基本になっていますね。

FL Studioの改善してほしい点

  • UAD使用トラックのオーディオ書き出し時の遅れ
  • オーディオマルチ書き出しの設定項目

UAD使用トラックのオーディオ書き出し時の遅れ

これはバグであって欲しいんですが、、、(笑)。

UADプラグインを挿しているトラック、プレイバック時はレイテンシーも補正されて全然問題なく使用できます。

これがオーディオ書き出しになるとUADを使っているトラックは補正が外れた状態で書き出されてしまいます、、、。

ただ少々手間はかかりますが、裏技的に回避する方法はみつけており、現状これで対応しています(笑)。

FL StudioでUADプラグイン使用時、オーディオエクスポートで音ズレを回避する方法。

裏技を探している時にimage-line社のコメントでUAD側に問題がある的なのをみた記憶があるので、、、改善する可能性ないのかも?っとも思いつつ(笑)。早い改善を願っております


オーディオマルチ書き出しの設定項目

これはバグ等の部分ではなく、個人的に今後追加してほしいな〜っと思っている点です。

FL Studioはオーディオをマルチで書き出しできるんですが、基本的に使用しているトラックが全てステレオで書き出される仕様なんですね〜。

わたしは結構複数のパートをAux Bussでまとめる事が多いんですけど、その場合AUX Buss前の複数のパートは使わないので書き出す必要ないんですよね〜。あと何故かマルチ書き出しなのにマスター2mixも書き出されるし(笑)。

またキックやベースは大体モノで作っているので、モノラル書き出しの設定も欲しかったりします。

個人的にはミキサーについてるステレオ幅を調整するツマミを完全にモノラル側に振り切っていた場合、マルチ書き出し時に自動的にモノラルファイルでエクスポートされるのが、便利かな〜っと思うんですが。

image-lineさん、フックアップさん、どうでしょう?(笑)

DEMOの仕様といい、FL Studioはユーザーに優しい印象があるので、バージョンアップに期待しています!!!

実際の作例

手前味噌になりますが(笑)、FL Studio導入後にリリースした作品が聴けますので参考になれば。


●Voice Of Ooosk…/Afro Grid

このトラックはベースとギターは自分で弾いたものなんですが、正に使い分けの項の2つめのパターンですね。

まずFLで基本のリズムパターンを作って、4小節を2mixで一旦エクスポートしProToolsへ。

PTでギターとベースをRECし、編集。

その後、FLに持っていってトラックメイクし、マルチ書き出し後にPTでmix。

といった流れで制作しています。


●Pulse Of A Balafon/Afro Grid

これは録音した素材はなかったのでトラックメイク部分はFLオンリーですね。バラフォンやパーカッションはKontaktで打ち込み、オーディオ化してからエディットしてます。

トラックが仕上がった時点でProToolsにマルチで移行してMixしています。

いずれもフロア鳴りバッチリに仕上がっているので、もし気に入ったらBeatportでもチェックしてみてください(笑)!!!
●Beatport


FLで作品を作ってみての感想ですが、、、やはり導入してよかったな〜と思います。

完成した音は正直ProToolsのみでも作れます。

ただFLの直感的なインターフェースのおかげで、より早く的確にイメージを形に出来ましたね!

昔MPCを使ってトラックメイクしていた感覚に近く、良い意味でDAWっぽくなく楽しいツールです(笑)。

まとめ

長い間お疲れさまでした。

使い手が求める要素は十人十色なんでパーソナルな面も大きいかもしれないですが、FL Studioの特徴や良い点は伝わるんではないかと思います。

FL Studioの導入を考えている人へのヒントになれば嬉しいです。

ではでは〜。

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